日本と中国の違い、を実感させるのが、この景色。

そう、ご存じ。TESLA。

結構フツーに走ってます、TESLAが。
ここ1年、モデルSが上陸してからというもの、
上海では本当に良く見かけます。

例えば……

UBER（Black）を使っても、10回に1回はTESLA。

ちなみに残り5回がAudi A6L。
その他、BMW 5シリーズ・ロング、Mercedes-Benz Eクラス・ロングと続きます。
日本だとほぼ黒塗りクラウンですよね、国によって車種も違うものです。

さて、TESLAオーナーに聞けば……

「テスラ スーパーチャージャー」があるホテルとかで、
急速充電するのでクルマを維持（充電）するには全然問題無いし、
1時間くらいの充電時間なら、お茶で時間潰せるでしょ。

との事。

まぁ、ごもっとも。

日本人であれば、
遠出した時に大丈夫かな、とか、
自宅に充電設備を準備しなきゃ、とか、
いろいろと考えてしまいますが、
そこはいい意味チャイナ。

とりあえず、買っちゃう。
クルマが売れるので、充電設備も拡充される。
結果、TESLA結構いいじゃん。
という高評価に繋がるわけです。

「TESLA」と百度Mapで検索すると現在1oカ所のディーラー＆充電ステーションが。
ホテルに設置されている充電スタンドは含まれていないので、その数はもっと多い？

それに比べ……

充電の手間すら要らない、
日本製ハイブリッドの代名詞、プリウスなんてほぼ皆無。
（LEXUS CT200hはソコソコ見かけます……）

上海汽車ROEWE（荣威）550 Plug-in、BYD（比亚迪） 泰とか、
ハイブリッドは市内でもよく見かけるようになったのにも拘わらず、です。

あー。残念。

今までは関税が反映され、価格が高く買わない、のか。
と、思いたかったのですが、実はそーでもない事が証明される事に。

TESLA Model S P85D：100万元（＝約2,000万円／日本価格1,275万円）
TOYOTA PRIUS          ：18.7万元〜（＝約370万円〜／日本価格225万円〜）

問題は価格でもなく、航続距離でもない。

もう、お気づきですよね……。

そう、ブランド力なんです。結局のところ。

海の向こう（ここではアメリカ）の評価、ブランディングが、
日本以上に、この国では反映されるんです。意外にも……。

このあたりは韓流ファッションが中国を中心とした、
アジアを席巻しているのとほぼ同じ構造、ですね。

参考記事：http://www.afpbb.com/articles/-/3062376

ようするにトレンドセッターを相手にする場合、
中国国内のブランディングも重要ですが、
海の向こう側、でのブランディングが、
中国の場合……特に重要、というわけです。

TESLAがここまで狙っていたのか、分かりませんが、
今後のプロモーションの参考になりそうですね。

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